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本人の思いと家族の思い~その時が突然やってきたら慌てます~

- 神辺 居宅介護支援事業所

最近ACP(アドバンス・ケア・プランニング)という言葉を聞く機会が増えていると思います。

人生の最終段階の医療・ケアについて、本人が家族等や医療・ケアチームと 事前に繰り返し話し合うプロセス。愛称「人生会議」というものです。私は、ケアチームとして本人さんや家族さんの支援をする立場で仕事をしていますが、自分の身に‥自分の家族に‥突然訪れることもあります。家族に何か起こった時に救急搬送され、病院の先生から「今後急変することも考えられるので、延命治療について家族で話し合っておいてください」と、何の躊躇もなく当たり前のように言われるのです。(医療現場では、毎日何件も当たり前のようにそういうことがあり、最近終末期についての話が一般的になりつつあるわけですから、当たり前のことなのかもしれませんけど‥)心の準備もなく救急搬送に付き添っていき、突然そんなことを言われた身になれば、どうしてよいかわからなくなると思います。「え?え?人工呼吸器?輸血?経管栄養?胃ろう?点滴?何をどこまで???」そんな感じで頭の中が、ぐじゃぐじゃ‥ぐるぐる‥。「手術で改善する可能性もある、でも、やってみないとわからない。」なんて説明されたら余計に‥ねぇ‥

家に帰って頭の中を整理して家族と話し合える時間があれば、それもできるかもしれませんが、そんな余裕がないこともあると思います。きちんと話し合いの機会を持つことができればよいですが、そこまできちんと話し合わなくてもTVニュースなどできっかけとなるようなことが流れたときに、自分はどうしたいなどと普段の会話の中で話せるだけでも思いが聞き出せると思います。きっかけを見つけて少し気持ちを伝えあっておくと突然の出来事にも対応できるかもしれません。

でもね‥家族が急に倒れて一命をとりとめたら「延命しないで」と言われていても考えますよ(~_~;)

みんなで見守りながら人生の最後を見送れる場合だけではないのですが、このブログを読んで、皆さんが人生の最終段階について一度考える機会になればと思います(^-^)

最後までご覧いただきありがとうございました。

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